薪棚

2019年6月15日

 

以前から仲良くさせて頂いているお客さまのところで、

数年前に薪棚(薪小屋)を作らせて頂きました。

使い易く見栄えが良いので、お客さまから「もっと宣伝すれば良いのに」

との有り難いお言葉を会う度に頂いていました。

 

昨年末に暮れの挨拶でお伺いした際に写真だけは撮らせて頂いたのですが

・・・・・・

ハイ。今頃になってようやくUPさせて頂きます(笑)

 

 

お隣との堺に目隠しを兼ねた薪棚として、高さ、奥行き、見た目など

お客さまと一緒に色々検討を重ねて、使い易い薪棚を設計させて頂きました。

 

 

真ん中の部分はお客さまの希望で、物置スペースとして空間を空けてあります。

これが思った以上に使い易く、また防犯上の視角確保にもなり大正解でした。

 

 

このお宅のご夫婦は、ご自分たちでも丸太を45cmに切って薪を割って、

この薪棚にセッセと運ばれるのですが、忙しくて自分で用意出来ない時は、

弊社から買って頂いたりもしています。

 

写真のように薪が一杯になっているときは、この上ない幸せを感じる、、、

と、薪棚を作られた方は皆さん同じようにおっしゃいます(笑)

それでも、このお宅の場合はこの薪棚一杯では一冬持たないそうで、

シーズン中にもう一度薪を補充します。

 

 

 

まだ薪棚の無いお宅は、薪のシーズンも終わった今だからこそ、

住宅に合わせた使い易い薪棚を計画してみませんか?

お問合せお待ちしております。

 

有賀製材所 有賀真人

 

 

 

 

 

 

和室の畳をフローリング貼りへ

2019年6月15日

 

和室の畳をフローリングに替えて欲しいという依頼が時々あります。

先日も和室(寝室)にベッドを置くのでフローリングにしたい、

という依頼を受けてアカマツの床板を張る工事をしました。

 

畳の上を歩くと、場所によって随分と沈んでしまう所があるため、

畳をめくってみたら、畳の下に張ってある荒床(あらゆか)と呼ばれる板が

無垢の板では無く、昔の合板が張ってありました。

特に昔の合板は30年以上も経過すると床板の強度が弱くなり、

場所によっては踏むとフワフワ沈むところが出てきます。

 

 

和室の回りの縁側も合板の床板が張ってあり、和室と同じように

年数が経って随分と傷んできたので一緒に張り替えることにしました。

 

 

 

畳をフローリングに替える工事は比較的やりやすい工事です。

というのも、一般的な畳の厚みは2寸(約6cm)あるため、

畳を取り除いた後に、1寸5分(約4.5cm)の根太を元々入っている根太と

直行方向に流して、その上に5分(1.5cm)の床板を張れば、

壁を一切いじらずに元の床の高さのままで納まるからです。

更に、新しく入れた根太の間に断熱材を入れることで、床下からの冷えも

同時に抑えることが出来るため、お客さんからは大変喜ばれます。

 

 

 

縁側の床は張り替えると言っても、元々張ってあった合板の床板を

剥がすことはせずに、その上から1.5cmの無垢板を貼ります。

合板を剥がして張り直した方が良いのでは?という意見もありますが、

そこは敢えて上記のやり方でやることが多いです。

理由は、

①余計なゴミを出さない

②手間を抑える

③寝室との段差が小さくなる

 

③については、古い家の場合に有効なのですが、

昔の家は板の間と和室との堺にある敷居(しきい)で1寸(約3cm)

の段差があるからです。(畳の部屋だけ周囲より3cm高くなっている)

縁側の床が1.5cm高くなることで、和室との段差が小さくなる、

と言うのが③のメリットなのです。

 

 

 

この工事、以外と素人でも出来たりします。

もちろんある程度の経験と道具が必要ではありますが、最近は若い方が

古い民家を自分たちでリフォームするケースが増えていて、

そんな方たちに、過去何件も床板や根太材だけお売りしたりしています。

もし興味がある方はお気軽にお問合せ下さい。

 

ただ、大工さんに施工して貰った方が断然キレイに仕上がります。

特に年数の経った家は部屋の形が歪んでいたり、高さもあちこち違っていたりして、

仕上がってしまえば何てことないように見えますが、実はとても手間が

掛かっているんです。

 

僕はいつも口だけで簡単に最もらしいこと言っていますが、

それを実際にこうやって形にしてくれる大工さんってやっぱりスゴイ!!

 

有賀製材所 有賀真人

 

長和町小林木材(株)様へ見学

2019年5月4日

ちょうど1ヶ月ほど前になりますが、長和町にある小林木材(株)さんへ、製材所の見学に行ってきました。

小林木材さんはカラマツ材をメインに製材する、県内でも有数の製材所です。http://www.koba-moku.co.jp/

 

うち(有賀製材所)も、かれこれ30年、カラマツ材を積極的に扱ってきただけに、他の製材所がどんな風に製材しているのかとても興味がありました。

場所は、伊那から行くと和田峠を越えた向こう側(旧和田村)にあり、周りを緑に囲まれた自然豊かな所です。

事前に社長に電話で見学の申し出をした際には、「いやー うちなんかに見学に来てもあんまり見るとこはないよー(笑)」何ておっしゃっていましたが、実際に行ってみると何棟もの工場・社屋が建ち並び、あちこちに立派な信州産カラマツ丸太がゴロゴロと積み重なっていて、のっけから興味津々の我々スタッフたち。

 

早速小林社長が出迎えてくださり、工場の中を案内して頂きました。

現在の小林基英社長は2代目で、息子さん、その他十数名の従業員と共にカラマツ材をメインとした製材、請負、様々な製品の製造を行っています。

カラマツの構造材(梁・桁材)

うちは構造材に関しては天然乾燥主体でやっていますが、小林木材さんは木材乾燥機3台をフルに活用して、より安定して乾燥材を供給出来る体制が整っています。

 

上の写真は木材乾燥機へ熱源を供給するためのウッドボイラー。以前は燃料に灯油を使っていた時期もあったそうですが、工場から排出される端材や木の皮などを燃料とすることで、今では灯油を使わずに24時間体制で木材乾燥機を稼働させているとのこと。この徹底ぶりは実はスゴイ事で、なかなか真似できません。

 

 

 

戦前から戦後にかけて、成長が早いという理由で特に長野県内では積極的に植林されたカラマツですが、ねじれやヤニの問題、更には海外からの外材に押され、世間一般的には、” カラマツなんて ”と言われ、建築用材としては敬遠されることの多い材でした。

でも本当は大変優れた木なのです。赤身の美しい木目、優れた木材強度と耐久性は他のどんな木材にも負けません。カラマツの欠点と言われる「ねじれ」も、上の方の写真にあるような大径木であればそれほど心配なく使えます。

最近はカラマツの需要が増えてきて、特にここ数年で全国の合板工場がこぞってカラマツ材を仕入れるようになりました。合板とはいえ建築用材としてのカラマツ需要が増えるのは悪くないことですが、でもやっぱり我々製材所を営む者からすると、出来れば無垢の木材を使いたい、使って貰いたい思いが強いのです。

うちも長いことカラマツ材を扱ってきましたが、小林木材さんでも同じように、イヤうちよりももっと多くのカラマツ材を積極的に扱っている姿勢に大変心強いものを感じました。そして、普段よその製材工場を見ることが少ない我々にとって、色々と刺激を受けた見学会になりました。

 

最後に小林社長(右から2番目)と記念写真。とても気さくな社長で、じっくりと時間を掛けて会社内のあちこちを丁寧に案内してくださいました。お忙しい中にもかかわらず気持ち良く迎えてくださり、本当にありがとうございました。

有賀製材所 有賀真人

 

 

 

フジ棚(ノギ 丸山健太郎さん制作)

2018年12月28日

 

最近お付き合いするようになった若い庭屋さんにお願いして

会社の敷地内にフジ棚を新しく作ってもらいました。

 

 

 

長い間手入れをせずに、伸び放題だったフジの蔦を

この夏に思い切ってバッサリと剪定してもらったのですが、

葉が落ちてすっきりしたこの時期にフジ棚を作ってもらいました。

 

作ってくれたのは「ノギ 丸山健太郎」さん。

東京で庭仕事の修行をされて、

最近故郷の伊那谷に戻ってこられた若い庭屋さんです。

ちなみに「ノギ」というのは屋号だそうです。

 

庭屋さんなのですが、小屋やフジ棚など、

ちょっとした木造の構築物を、

細目の部材を使って美しく組み上げてくれます。

大きな部材を使わないということは、

材料費が低く抑えられるということでもあります。

 

 

 

75mm角の柱を4本

土の中にコンクリを流し込んで埋め込んであるのですが、

土と接する柱の周りも、腐りにくいように

モルタルで根巻きしてあります。

 

 

一般的にはコンクリート製の基礎石を使ったり、

腐らないアルミ製の支柱を埋め込むことが多い中、

あくまでも木造に拘り、かつ長持ちする工夫を凝らしながら、

すっきりと洗練されたデザインで仕上げてくれるあたり、

さすが東京で修行してきただけあります。

 

最近は事務所周りの植栽の剪定などもお願いしているのですが、

若いセンスで自然に仕上げてくれるので、とても助かっています。

 

住宅を建てる仕事をしていても、

庭造りの方はおろそかになってしまいがちで、

ついついお客さん任せにしてしまうことが多いのですが、

もし庭のことでお困りのことなどあれば、

是非一度相談してみてはいかがでしょうか。

 

不思議なもので、庭木一本植えるだけでも、

家の見栄えが全く違って見えてきます。

 

 

ノギ・丸山健太郎さん(写真左)

連絡先 080-4681-5678 伊那市美篶

庭に関するお問い合わせ、是非お気軽にどうぞ。

 

 

因みに、右に写っているのは、

最近新しく有賀製材所に入ってくれた塩原さん。

お父さんが大工さんということもあり、

小さい頃から木に囲まれた生活だったそうですが、

自身は木とは関係ない仕事を長いこと勤めていました。

40代になったのを機に、木の仕事がしたくなったということで、

縁あって製材所の仕事を一緒にしてくれることになりました。

 

誰とでも気さくに打ち解けられる性格で、製材所の雰囲気が

今まで以上に更に明るく元気になりそうです。

製材工場や現場などでお行き会いすることがあると思いますが、

今後共どうぞ宜しくお願いします。

 

有賀製材所 有賀真人

 

 

 

 

 

 

 

 

見学会お礼 (ジャンパーの忘れ物)

2018年12月8日

 

 

 

 

 

先週末の2日間、伊那市にて無事完成見学会を開催することが出来ました。

先ずは見学会開催に当たって多岐にわたってご協力を頂いたお施主様に、

心より感謝申し上げます。

 

そして、暮れも近づき何かとお忙しい中、見学会にお越し頂いた皆さま、

本当にありがとうございました。

 

 

 

初めて弊社の見学会に来て頂いた方も、久しぶりにお会いできた方も、

予想以上に多くの方々にお越し頂きまして、製材所で建てる木の家を

ご覧になって頂き、薪ストーブの温かさを体感して頂き、

そして何より皆さまとお話しが出来たこと、本当に嬉しく思います。

 

 

 

中には慌ただしい中、しっかりとご案内出来ずに失礼してしまったお客さまも

お有りだったかと思います。この場を借りてお詫びいたします。

 

 

 

 

昨年9月の分社以来、有賀製材所としましては初めての見学会でしたが、

久しぶりにお会いした方々から、有賀製材さんが家づくりを続けていて

安心した、、、という有り難いお言葉も頂きました。

本当にありがとうございます。

 

 

 

家を一軒建てるということは、お客さまも私たちも大変大きな力を

必要とします。時間を掛けて打合せを重ね、沢山の業者さん、職人さんの

協力を経てようやく形になっていく中で、時には夢を諦めることもあります。

 

 

 

それでもお客さまが、基本「楽しみながら」家づくりを進められるように、

丸太の伐採、運搬、製材、設計、大工さんを初めとする沢山の業者さん

職人さん・・・家づくりに携わる多くの人たちとその仕事を、ことある毎に

お客さまに紹介しお伝えし、住まい手と作り手の「顔が見える家づくり」を

これからも提案出来れば良いなと思います。

 

 

 

職人さんたちだって、自分たちのやっている仕事をお客さんに興味を持って

見てもらえた方が嬉しいに決まっていると、僕は思っています。

 

 

 

今回の見学会でも、いくつもの新たな出会いがあり本当に感謝です。

これからも、人と人との繋がりを大切にしながら、

皆さまに多くの出会いと感動をお届け出来る製材所であるよう、

大工・職人・スタッフ一同力を合わせます。

 

 

快く会場を提供してくださったお施主さま、

暮れのお忙しい中、お時間を取って見学に来て頂いた沢山のお客さま

本当にありがとうございました。

有賀製材所 有賀真人

 

 

 

 

【ジャンパーの忘れ物】

 

見学会場にジャンパーの忘れ物がありました。

お心当たりの方は有賀製材所までご連絡ください。

 

 

 

 

 

完成見学会のお知らせ

2018年11月21日

 

 

 

お客さまのご理解とご協力を頂き、

来る12月1日・2日(土・日)の2日間、

伊那市東春近にて完成見学会を行います。

 

今年の6月に工事を着工し、暑い盛りの建前・造作を経て約半年、

更には設計のご依頼を頂いてからはちょうど1年、

お客さまの家づくりに対するご希望を一つ一つじっくり聞きながら、

時には一緒に悩みながら、ようやくそれぞれの思いが形になりました。

 

お客さまの思い、私の思いを実際の形にしてくださった大工さん始め、

この工事に携わってくださった全ての業者さん、職人さん、

そして製材所のスタッフのみんな、本当にありがとうございました。

業者さん、職人さん、スタッフ同士の連携、強いネットワークのお陰で、

本当に良い家に仕上がりました。

 

 

この住宅のコンセプトは「家族」と「和」です。

平屋建てでありながら、天窓のある明るく開放的なリビングを中心に、

何処にいてもお子さんたちの気配が感じられる間取り、

随所に設けられた家族それぞれの収納スペースも見物です。

 

また、各所に障子を設け、室内にやわらかな光を取り込む工夫や、

昔ながらの玉砂利の土間、玄関ポーチの格子や腰板など、

随所に「和」の要素を取り入れました。

 

ちなみに今回はペチカではなく薪ストーブのお家です。

また、CASBEE評価にて「Sランク」を取得し、

季節により太陽熱、自然採風を上手に取り込んだ、

環境配慮型のパッシブ住宅でもあります。

 

暮れの何かとお忙しい時期かと思いますが、

製材所が建てる本物の木の家を、是非ご覧ください。

多くの皆さまのご来場を心よりお待ちしております。

 

見学会のことで不明な点、聞きたい点などありましたら、

お気軽にお電話ください。

有賀製材所 有賀真人

 

 

 

 

 

ブログ再開です

2018年8月14日

長らくほったらかしにしていた有賀製材所のホームページとブログですが、久方ぶりに更新いたしました。

 

ご存じの方もおられると思いますが、昨年9月に有賀製材所が二つの会社に分社いたしました。

私の父「有賀進」が代表となり、私以外の2名の設計士、その他数名の従業員と共に、有賀製材所の第2工場だった場所に、木造住宅専門の工務店 「(株)こだま建築舎」 を立ち上げました。先ずは有賀製材所とこだま建築舎共々今後ともどうぞ宜しくお願いします。

ただ、有賀製材所の顧客の皆さまにとっては、大変分かり辛い分社で、「住宅のメンテナンスや、困ったことがあったときの相談など、どこに相談したらいいのか分からない」といったお声を幾人ものお客さまから頂きました。おそらく同じようなご不安をお持ちのお客さまも大勢おられるのでは、と思います。

有賀製材所としましては、住宅・ペチカのメンテナンスや、住まいに関する相談事など、どんなことでも今まで通り何ら変わらず対応いたしますので、何かありましたらいつでもお気軽にお声かけください。

本来であれば、一軒一軒お伺いしてご説明しなければならないところですが、大変遅くなってしまいましたが、この場を使ってご報告させて頂きます。

 

さて、私たち有賀製材所はこの伊那の地で90年以上に渡り製材所と工務店を営んでまいりました。

製材所では、長野県産の多種多様な丸太を製材して、住宅に使う様々な材料を生産していますが、今その製材所が大変貴重な存在になってきたことを、ここ数年で特に感じるようになってきました。以前は地域の中に当たり前に存在していた、うちのような小規模な製材所がどんどん姿を消しているのです。最近では伊那地域以外の遠方からの製材依頼や製材品の注文が増えてきました。

 

 

 

今までの有賀製材所は自社で請けた住宅用(自家用)としての製材や製品加工がメインでありましたが、品質の更なる向上や営業努力を行い、長野県産材、更には伊那産材といった地域材・地元材の魅力と価値をもっと多くの工務店、設計事務所、木材業者にも知って頂き、更には使って頂くことも、これからの有賀製材所に課せられた大きな使命ではないかと思うようになりました。

製材所の仕事は、簡単に言うと「丸太を製材して製品にする」ことです。それは、林業家、素材生産者、治山業者、木材市場といった「川上」と呼ばれる人たちと、設計事務所、工務店、木材業者、大工さんやお客様といった「川下」と呼ばれる人たちとを「繋ぐ」とても大事な仕事です。これだけ森林資源に恵まれた伊那谷であっても、「川上」と「川下」が交わる接点が本当に少ない中で、有賀製材所が自社のことだけを考えて仕事をしていたのでは、あまりにも勿体ない話ですよね。人と人との繋がりを大切にしながら、地域の中の他の工務店、設計事務所、木材業者さんもライバルではなくパートナーとしてお付き合いしていけたら嬉しいです。

 

お陰様でこの製材所には毎日本当に色んな方たちが訪れてくれるようになりました。最近では製材所の仕事を見たいと、定期的に製材工場の見学に来ていただける方たちも増えてきました。でもそれは、私たちの意識が変わってきたからではないかと思います。私たち自身がこの製材所の仕事に誇りを持ち、多くの出会いに感謝して仕事に向き合うことで、自ずと様々な人が集まってくる製材所になってきたと感じます。

「あそこに行けば何か面白いことがある」

「色んな新しい出会いがある」

「もう一回行ってみたい」

有賀製材所を訪れてくれた方々がそんな風に感じていただけるような会社をスタッフ一同目指します。

そして有賀製材所のもう一つの大事な「家を建てる仕事」も、様々な人と人との繋がりを元に、製材所ならではの地元の木材を使って、丁寧に、じっくりと、時間をかけて手掛けていきたいと思います。

 

 

ホームページやブログはあくまでもほんの一例であって、全てではありません。有賀製材所がどんなところか気になった方は是非直接足を運んでみてください。製材機の回る迫力ある音と木の香り、地域材と自然素材を使って建てたショールームを兼ねた事務所、そしてペチカ等々。実際に五感を使って有賀製材所を見て頂けたら幸いです。皆様のお越しを心よりお待ちしております。

 

(株)有賀製材所 代表取締役 有賀真人 (昭和46年生まれ 一級建築士)

丸太の買い付け

2015年4月22日

 

 

有賀製材所で扱っている木材の元になる丸太(原木)は、主に県内各地の市場から買い付けています。

県内外より買い付け人が集まり自分の欲しい木にそれぞれ値段を付けていき、最終的に一番高く値を付けた人が競り落とす仕組みです。
同じ木でも季節によって価格が変動したり、転売目的で大量に買い取る業者もいる中で自分の欲しい木を競り落とすのは、まさに長年の経験と勘がモノを言う世界です。

 

 
DSC07796松本市にある「中信木材センター」
ヒノキ、スギ、カラマツ、アカマツ、ナラ、クリ、……
様々な種類の丸太が広大な敷地に所狭しと並びます。

 

DSC07764

写真の丸太は「モミ」の木です。
小さい若木はクリスマスツリーに使ったりしますが、大木になると諏訪のお祭り「御柱祭り」にも使われる木です。
このモミの木は粘りがあり釘を打っても割れにくいため、よく下地材として使います。
下地材というのは名前の通り表からは見えずに隠れてしまう材なのですが、仕上げ材を支える重要な部材になります。

 

DSC07782

この丸太は「アカマツ」です。県内のどこにでも生えている木で、よく手入れをされたアカマツ林では松茸が採れることでも有名です。
幹の表面が赤色をしているのでアカマツと呼ばれますが、内部は白っぽい色をしています。有賀製材所ではこのアカマツから主に床板(フローリング)を取ります。

DSC06547

アカマツの床板と腰板。
適度な堅さと適度な温かさがあり、使い込むうちにツヤが出てとても良い風合いに変化していきます。

 

 

DSC07800

地元伊那にある「伊那木材センター」では先日の市売りでヒノキの丸太が出ていました。
写真のように何十本もまとめて一山単位で競りに出されることもよくあります。
基本的には「1立方メートル当たり幾ら」という単位で入札をするのですが、写真の丸太の山は「20立方メートル」近くあるので入札金額も慎重に決める必要があります。
丸太の曲がり具合、節の有る無し、年輪の細かさなど様々な要素を考慮して入札金額を決めていきます。
ちなみに写真のヒノキ丸太からは4寸角の柱材が取れそうでしたが、今は在庫があるため今回の入札は見送りました。

 

 

 

DSC08008飯田市の隣り、喬木(たかぎ)村にある「飯伊森林組合」です。
長野県でも南の地域(南信地域)はスギの産地でもあるため、今回の市売りでもスギが沢山出されていました。
有賀製材所で建てる板倉造りの家はスギの厚板を大量に使うので、丸太もある程度まとめて仕入れることが多くなります。

 

 
DSC08005
それ以外にも、木曽や北信(長野市)など県内各地まで足を運んで丸太を仕入れてきます。

 

DSC06861

競り落とした丸太は会社のトラックで運んだり、場合によっては運搬業者に依頼して運んでもらったりします。
こうして県内各地から集めた純粋な「長野県産の丸太」を、製材・乾燥・加工して有賀製材所では家を建てています。

 

 

 

 

清明

2015年4月7日

『清明』(せいめい)
すべてのものが清らかで生き生きとするころのこと。
若葉が萌え、花が咲き、鳥が歌い舞う、生命が輝く季節。
(「日本の七十二候を楽しむ」より)

 

高遠町の藤沢地区というところで家を新築するに当たり
先ずは古い家の解体工事から始まり、ここ数日毎日のように
高遠城址公園のすぐ近くを通って現場に通っています。

先日桜の開花宣言が出され、
今年もいよいよ桜の季節がやってきました。
DSC07750

昨日までの数日間、初夏のような暖かさが続き
今年は例年になく早い開花となりましたが
一転して今日は朝から雨降りとなり
咲き急ぐ桜をなだめるかのような寒い一日でした。

 

 

 

DSC07759
うっすらと桜色に色づき始めた高遠城址公園は
これからの一時、それは賑やかな季節を迎えますが
同時に、町内は県内外からの観光客で溢れ
週末ともなれば交通渋滞が激しくなることが予想されます。
解体工事の業者さんも週末は仕事にならないかもしれませんね。

 

 

先日、長男の中学校の入学式に出席してきました。

つい先月小学校を卒業したばかりのまだまだ幼い子どもたち
と思っていましたが、制服に身を包んだ我が子の凛々しい姿に
親として感動を覚えました。

 

DSC07721

新たな場所で新たな出会いを経験し、新たな挑戦をする中で
どうか生き生きと輝いて中学校生活を送って欲しいと心から願います。

 

 

 

 

啓蟄

2015年3月16日

 

3月も半ばを過ぎいよいよ春本番を迎えつつあります。
今日は天気こそ良くありませんでしたが日中の気温は15度近くまで上がり、朝焚いたペチカの熱が昼間は邪魔なくらい春めいてきました。

啓蟄の名の通り、雪と氷の溶けた地面から冬眠明けの虫たちが地表に出てきて活動し始める季節です。犬の散歩をしていると最近やたらと鼻先を土の中に突っ込んで何やら探し回っていますが、もしかしたら生き物たちの気配を感じているのかもしれません。

そういえば最近になって、自宅裏の林からアカゲラ(キツツキの一種)が盛んに木の幹をつつく音がしてきます。ドラミングと言われ、知らない人が聞いたら「いったい何の音だろう?」と不思議に思うような面白い音ですが、この音を聞くと毎年春を実感します。(聞いてみたい人はYouTubeで「アカゲラ ドラミング」で検索を!)

 

 

 

DSC07140 さて先日、以前新築させて頂いたお宅の外壁の塗替えの件で中川村まで行ってきました。

 

DSC07144 (1)

伊那市よりも南に位置する中川村は、一足早く春の陽気に包まれていました。庭先の老梅の花が見事に満開で、辺り一面甘酸っぱい梅の香りが漂っていました。

僕が盛んに梅の香りをかいでいたら、お家の方が庭先にある未だ蕾のままの紅梅の枝とサンシュユの枝を一枝ずつ切って手渡してくれました。

 

 

DSC07209

頂いた枝があまりにも大ぶりで生ける場所が見当たらなかったので、リビングの吹き抜けに水を張ったバケツをロープで吊し、その中に頂いた紅梅とサンシュユの枝を突っ込んでおいたら、ペチカの暖かさも手伝ってあっという間に満開になりました。

家中ほのかな紅梅の甘い香りが漂い、数日間贅沢な春のひとときを楽しませて頂きました。

 

DSC07177

実はサンシュユという花を僕は知らなかったのですが、その後色々なところで見かけるようになりました。きっと今までも見ていたんだと思いますが、意識して見ていなかったので気が付かなかったんでしょうね。

春先の黄色い花と言えば「マンサク」を思い出しますが、自宅の裏にあるマンサクはまだ花を付けていません。マンサクは「先ず咲く」が訛って「マンサク」になったという話しを東北地方で高校時代を過ごした時に地元の方から聞いた覚えがありますが、このサンシュユはマンサクよりも更に早く咲くのでしょうかね。

これで春の花を一つ覚えることが出来ました。鮮やかな黄色でとてもきれいな花です。