‘現場’ カテゴリーのアーカイブ

栗と唐松のフローリング納品(暮らしと建築社さん設計)

2019年12月8日 日曜日

 

今年の夏に床板のご注文を頂いた木曽の新築現場が完成した、という知らせを受け、先日会社のスタッフみんなで見学させて頂いてきました。

伊那市のすぐお隣宮田村にて、ご夫婦で建築設計事務所を主宰されている「暮らしと建築社」さんが設計監理を手掛けられた物件です。http://www.kurashitokenchiku.com/

 

今回納めさせて頂いた床板は、栗(クリ)と唐松(カラマツ)の二種類。

 

栗のフローリング

有賀製材所では地元の木を使って様々な床板・壁板を作っていますが、その多くが針葉樹(マツやヒノキ、スギ)の中にあって、栗は数少ない広葉樹の仲間になります。

広葉樹独特の「表情豊かな木目」と「色合いの美しさ」が栗の大きな魅力の一つです。また、針葉樹に比べて堅い木のため傷が付きにくいという点も魅力です。

 

 

栗とよく似た木で楢(ナラ)材もありますが、こちらは栗よりも更に堅く重厚感のある床材で、割と一般的に流通している床材のため比較的目にする機会が多いと思いますが、栗のフローリングはあまり市場に出回っていないため珍しいかもしれません。

 

 

暮らしと建築社さんではかれこれ十数年来、有賀製材所の栗フローリングを設計に取り込んで頂いており、過去にも沢山の現場に納品させて頂いてきましたが、今回設計の須永次郎さんに栗のフローリングの何処が良いのか改めてお話しを聞きしたところ、上に記した魅力はもちろんのことですが、それ以上に「温かさ」が大きな魅力だと話してくれました。

先程のナラ材と比べても、室内の体感温度が圧倒的に栗の方が温かく感じるそうです。確かにナラと栗とでは、見た目はよく似た広葉樹ですが木材の重さは圧倒的に栗の方が軽いのです。軽いと言うことは木の繊維内に空気を多く含むため重たい木に比べると肌触り(表面温度)は温かく感じられるのです。この「表面温度」が実はとても大切で、内装に使っている素材によって床や壁天井の表面温度が違うため、仮に同じ室温の部屋であったとしても人が感じる体感温度は全然変わってくるのですね。

 

カラマツのフローリング

こちらはカラマツの柾目(まさめ)フローリング。広葉樹と違って針葉樹らしい直線的な木目が美しい床板です。ここ数年有賀製材所で試作を続け、最近新たな床板として自社使用、更には販売に力を入れている床板ですが、以前何かのおりに「こんな床板もあるよ」と暮らしと建築社さんにご提案したところ、早速設計に取り込んで頂きました。

 

 

一本の丸太でも製材の仕方によって板の木目が様々な表情に変わりますが、この柾目(まさめ)は樹齢70~80年以上の太い丸太からしか取れない貴重な材になります。

今でこそカラマツ材はそこそこ建築用材として見直されてきましたが、つい最近まで(いや今でも)”カラマツなんて” などと言われて敬遠される時代が続いてきました。でも、こんな綺麗な木目のカラマツを使わないなんてもったいないですよね。

 

 

 

見学させて頂いた建物は週末だけ山暮らしを楽しむための別荘とのこと。私たちが伺った15時頃は木曽の山あいの地は既に日が暮れかけ、一気に気温が冷え込む時間でしたが、南に面した大開口の窓から日中たっぷり日差しを取り込んだ室内はストーブを一切焚いてないのにも関わらず大変温かく、そしてとても明るく開放的なおうちでした。大工さんも大変丁寧な仕事をされており、普段他社の仕事を見る機会が少ない製材所のスタッフたちも興味津々で見学させて頂きました。

 

 

先程カラマツ材が建築用材として見直されてきたと書きましたが、ただその実状は”合板使用”です。現在の住宅は合板を多量に使用する為、その材料にカラマツ材が多量に使われるようになったのです。確かに建築用材ではあります。でも我々無垢の木を扱う製材所の人間からすると、このカラマツ材の美しい木目や粘り強い強度、輸入の米松(ベイマツ)材には出せない美しい赤身の色合いを、もっとダイレクトに構造材や仕上げ材として、実際に目に見えて触れられるところに使いたい思いが強いのです。

そんな思いを共有してくれる暮らしと建築社さんのような設計事務所さんがこの地域の中に居られることは、同じ設計者として、更には無垢の木を扱う製材所としてとても心強く思います。今回の見学、本当にありがとうございました!

そして今この伊那谷には同じような意識を持った設計士さんや工務店さんが増えてきたと感じます。今後もそんな方たちと一緒になって面白い仕事が出来れば良いなと思っています。

 

 

それにしても木曽と伊那谷を結ぶ権兵衛トンネルの通行止めで、普段ならものの30分で行けるところがその3倍掛かりました^^; 先日の新聞で、年内に仮設の道路が整備されるような記事が載っていましたがどうなんでしょうかね?一日も早い復旧が望まれます。

 

 

 

 

薪棚

2019年6月15日 土曜日

 

以前から仲良くさせて頂いているお客さまのところで、

数年前に薪棚(薪小屋)を作らせて頂きました。

使い易く見栄えが良いので、お客さまから「もっと宣伝すれば良いのに」

との有り難いお言葉を会う度に頂いていました。

 

昨年末に暮れの挨拶でお伺いした際に写真だけは撮らせて頂いたのですが

・・・・・・

ハイ。今頃になってようやくUPさせて頂きます(笑)

 

 

お隣との堺に目隠しを兼ねた薪棚として、高さ、奥行き、見た目など

お客さまと一緒に色々検討を重ねて、使い易い薪棚を設計させて頂きました。

 

 

真ん中の部分はお客さまの希望で、物置スペースとして空間を空けてあります。

これが思った以上に使い易く、また防犯上の視角確保にもなり大正解でした。

 

 

このお宅のご夫婦は、ご自分たちでも丸太を45cmに切って薪を割って、

この薪棚にセッセと運ばれるのですが、忙しくて自分で用意出来ない時は、

弊社から買って頂いたりもしています。

 

写真のように薪が一杯になっているときは、この上ない幸せを感じる、、、

と、薪棚を作られた方は皆さん同じようにおっしゃいます(笑)

それでも、このお宅の場合はこの薪棚一杯では一冬持たないそうで、

シーズン中にもう一度薪を補充します。

 

 

 

まだ薪棚の無いお宅は、薪のシーズンも終わった今だからこそ、

住宅に合わせた使い易い薪棚を計画してみませんか?

お問合せお待ちしております。

 

有賀製材所 有賀真人

 

 

 

 

 

 

和室の畳をフローリング貼りへ

2019年6月15日 土曜日

 

和室の畳をフローリングに替えて欲しいという依頼が時々あります。

先日も和室(寝室)にベッドを置くのでフローリングにしたい、

という依頼を受けてアカマツの床板を張る工事をしました。

 

畳の上を歩くと、場所によって随分と沈んでしまう所があるため、

畳をめくってみたら、畳の下に張ってある荒床(あらゆか)と呼ばれる板が

無垢の板では無く、昔の合板が張ってありました。

特に昔の合板は30年以上も経過すると床板の強度が弱くなり、

場所によっては踏むとフワフワ沈むところが出てきます。

 

 

和室の回りの縁側も合板の床板が張ってあり、和室と同じように

年数が経って随分と傷んできたので一緒に張り替えることにしました。

 

 

 

畳をフローリングに替える工事は比較的やりやすい工事です。

というのも、一般的な畳の厚みは2寸(約6cm)あるため、

畳を取り除いた後に、1寸5分(約4.5cm)の根太を元々入っている根太と

直行方向に流して、その上に5分(1.5cm)の床板を張れば、

壁を一切いじらずに元の床の高さのままで納まるからです。

更に、新しく入れた根太の間に断熱材を入れることで、床下からの冷えも

同時に抑えることが出来るため、お客さんからは大変喜ばれます。

 

 

 

縁側の床は張り替えると言っても、元々張ってあった合板の床板を

剥がすことはせずに、その上から1.5cmの無垢板を貼ります。

合板を剥がして張り直した方が良いのでは?という意見もありますが、

そこは敢えて上記のやり方でやることが多いです。

理由は、

①余計なゴミを出さない

②手間を抑える

③寝室との段差が小さくなる

 

③については、古い家の場合に有効なのですが、

昔の家は板の間と和室との堺にある敷居(しきい)で1寸(約3cm)

の段差があるからです。(畳の部屋だけ周囲より3cm高くなっている)

縁側の床が1.5cm高くなることで、和室との段差が小さくなる、

と言うのが③のメリットなのです。

 

 

 

この工事、以外と素人でも出来たりします。

もちろんある程度の経験と道具が必要ではありますが、最近は若い方が

古い民家を自分たちでリフォームするケースが増えていて、

そんな方たちに、過去何件も床板や根太材だけお売りしたりしています。

もし興味がある方はお気軽にお問合せ下さい。

 

ただ、大工さんに施工して貰った方が断然キレイに仕上がります。

特に年数の経った家は部屋の形が歪んでいたり、高さもあちこち違っていたりして、

仕上がってしまえば何てことないように見えますが、実はとても手間が

掛かっているんです。

 

僕はいつも口だけで簡単に最もらしいこと言っていますが、

それを実際にこうやって形にしてくれる大工さんってやっぱりスゴイ!!

 

有賀製材所 有賀真人

 

見学会お礼 (ジャンパーの忘れ物)

2018年12月8日 土曜日

 

 

 

 

 

先週末の2日間、伊那市にて無事完成見学会を開催することが出来ました。

先ずは見学会開催に当たって多岐にわたってご協力を頂いたお施主様に、

心より感謝申し上げます。

 

そして、暮れも近づき何かとお忙しい中、見学会にお越し頂いた皆さま、

本当にありがとうございました。

 

 

 

初めて弊社の見学会に来て頂いた方も、久しぶりにお会いできた方も、

予想以上に多くの方々にお越し頂きまして、製材所で建てる木の家を

ご覧になって頂き、薪ストーブの温かさを体感して頂き、

そして何より皆さまとお話しが出来たこと、本当に嬉しく思います。

 

 

 

中には慌ただしい中、しっかりとご案内出来ずに失礼してしまったお客さまも

お有りだったかと思います。この場を借りてお詫びいたします。

 

 

 

 

昨年9月の分社以来、有賀製材所としましては初めての見学会でしたが、

久しぶりにお会いした方々から、有賀製材さんが家づくりを続けていて

安心した、、、という有り難いお言葉も頂きました。

本当にありがとうございます。

 

 

 

家を一軒建てるということは、お客さまも私たちも大変大きな力を

必要とします。時間を掛けて打合せを重ね、沢山の業者さん、職人さんの

協力を経てようやく形になっていく中で、時には夢を諦めることもあります。

 

 

 

それでもお客さまが、基本「楽しみながら」家づくりを進められるように、

丸太の伐採、運搬、製材、設計、大工さんを初めとする沢山の業者さん

職人さん・・・家づくりに携わる多くの人たちとその仕事を、ことある毎に

お客さまに紹介しお伝えし、住まい手と作り手の「顔が見える家づくり」を

これからも提案出来れば良いなと思います。

 

 

 

職人さんたちだって、自分たちのやっている仕事をお客さんに興味を持って

見てもらえた方が嬉しいに決まっていると、僕は思っています。

 

 

 

今回の見学会でも、いくつもの新たな出会いがあり本当に感謝です。

これからも、人と人との繋がりを大切にしながら、

皆さまに多くの出会いと感動をお届け出来る製材所であるよう、

大工・職人・スタッフ一同力を合わせます。

 

 

快く会場を提供してくださったお施主さま、

暮れのお忙しい中、お時間を取って見学に来て頂いた沢山のお客さま

本当にありがとうございました。

有賀製材所 有賀真人

 

 

 

 

【ジャンパーの忘れ物】

 

見学会場にジャンパーの忘れ物がありました。

お心当たりの方は有賀製材所までご連絡ください。

 

 

 

 

 

春近し

2015年2月21日 土曜日

2月も下旬を迎え、いよいよ日差しが春めいてきたのを肌で感じるようになりました。

 

近所の日当たりの良い土手には、早くも福寿草が満開を迎えています。
この場所の福寿草は昨年のブログでも紹介しましたが近所でも一番早く咲き始めるので、自分にとっては春の訪れを知る大切な場所です。
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この花を見ると、春がすぐそこまで来ている嬉しさと同時に、寒さ厳しかった冬もそろそろ終わりなんだなぁと、ちょっぴり冬が名残惜しいようなそんな気持ちにもなります。

 

 

 

 

さて、今月の7日・8日に行われた中川村の見学会、大勢の皆さまにお越し頂きましてありがとうございました。
両日とも足下の悪い中での開催となりましたが、皆さん有賀製材所の家づくりに興味を持ってご来場頂いた方達ばかりで本当に感謝いたします。

 

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今回の見学会もペチカを囲んで多くの皆さまと沢山お話しが出来、楽しいひとときでした。

 

 

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これから家を建てる方々にとっては、どんな家に住みたいかイメージしながらあれこれ見て回っている時が一番楽しいのではないでしょうか。

 

 

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家づくりは構想から実現に至るまで長い時間が掛かります。具体的に話しが進んで来ると時には厳しい現実を前に理想や夢をあきらめなければならないことも出てきますが、どんな状況であってもご自身の家づくりの過程を是非「楽しんで」頂きたいなと常に思っています。またそう感じてもらえるようにするのが私たちの仕事でもあると考えます。

 

 

それには、私たち自身が日々の生活を含めて毎日を楽しむことが何より大切かもしれません。

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我が家の鳥のえさ台にも最近ではメジロがやってくるようになりました。
春はもうすぐです。

 

 

 

 

 

本年もよろしくお願いします

2015年1月9日 金曜日

 

明けましておめでとうございます。

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いよいよ新しい年「2015年」がスタートしましたが、年末年始の休暇は皆さんゆっくり出来ましたでしょうか?

昔から大工さんや林業関係者など山や木に携わる仕事をしている人たちはお正月休みをしっかり取る習わしがあり、その名残で有賀製材所もこの休みは一年の中でも一番長い休暇になります。

昔は一番の厳冬期でもあるこの時期の山仕事や住宅の請負工事は気候的にも大変厳しく、自然と仕事を控えることが多かったのではないかと想像します。

 

 

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そういえば私が小学生だった頃(今から30年以上前)は1月終わりから2月初め頃に掛けて「寒中休み」なる休みがあったのを懐かしく思い出します。家族で旅行に行くのはいつもこの季節だった記憶がありますが、きっと冬場は仕事が落ち着いていて時間が取りやすかったのだと思います。

それ以外にも農繁期には「お田植え休み」や「稲刈り休み」など農村地方ならではの休暇がありましたね。このような地方限定のローカルな文化は、地方も都会もとかく画一化されがちな現代社会から見ると、逆に価値のあるものだったのではないかと思ってしまいます…。

 

 

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そうは言っても、現代の住宅事情からすると「冬は工事出来ません」などとは決して言えないのが現実です。

昨年暮れに着工した現場では、早速基礎屋さんが工事に入ってくれています。冬場の基礎工事は雪や氷、更には凍った土との闘いでもあり、通常期と比べ手間と時間の掛かる大変な工事です。正月明け早々から現場の雪かきを黙々と進める職人さん達には本当に頭が下がります。

 

 

 

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何はともあれ、今年も新たな出会いを楽しみにしつつ、多くの方たちとの繋がりの中で仕事に励んで参ります。
本ブログでも、現場のこと以外にも製材工場のこと、加工場のこと、その他様々な角度から有賀製材所の仕事を”地道に”ご紹介できればと思っていますのでどうぞ皆さま、本年もよろしくお願いいたします。

 

 

 

見学会お礼

2014年12月8日 月曜日

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週末に行われた松本市での完成見学会には、雪の降る寒い中にもかかわらず多くの皆さまにお越し頂き本当にありがとうございました。

地元(伊那)以外での見学会ということもあり、果たしてどれだけの方に見に来て頂けるだろうか…という不安もありましたが、松本の方々はもちろん中野市や佐久市、さいたま市からもわざわざ電車でお越し頂いたりと、多くの皆さまが見に来てくださりました。

 

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見学会両日とも雪の積もる寒い天候だったということもあり、ペチカの暖かさが一際気持ち良く感じられた見学会でした。初めてペチカをご覧になった多くの方々は予想以上の暖かさに皆さん本当に驚かれた様子でした。

日が陰ると外気温が0℃近くまで下がるような寒い週末でしたが、ペチカのお陰で室内は常に20℃以上を保ち、室内にしばらくいるとペチカの輻射熱で身体の芯までポカポカと温まることに皆さん感心されていました。

 

 

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輻射熱というのは空気だけでなく”そのもの自体”(床や壁、天井など)を暖めるため、家全体が熱を持ち室内のどこにいても暖かさを感じます。空気だけを暖める暖房(エアコンやファンヒーター)との決定的な違いはココです。特に無垢の木材や漆喰・珪藻土などの自然素材は蓄熱効果に優れているためペチカから放出される輻射熱をしっかりと溜め込むことが出来ます。これは私たちが自然素材を使う大きな理由の一つでもあります。
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今回の見学会でも様々な出会いがありました。
地元松本でリンゴ農家をされている方
安曇野でカフェを開く夢をお持ちの方
独立して設計事務所を開かれた方
林業に携わっていて木材を通じてどうしたら地域がもっと元気になれるか真剣に考えておられる方
色々なお考えをお持ちの皆さんとお話しさせて頂くのは本当に楽しい時間でした。

ゆっくりお話しさせて頂いた方もそうでなかった方も、皆さん本当にありがとうございました。多くの出会いに感謝!

 

 

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食品庫兼納戸。
キッチンは家の中でも物とゴミが一番溢れる場所。小さくてもよいので出来る限りキッチンの近くには収納を取るようにしています。
特に最近は家族との対話を重視した「対面キッチン」が増えていますが、実はこの対面キッチン、物の置き場所が少なく皆さん以外と苦労されています。そんな場合でもちょっとした収納庫があるだけでずいぶん使い易いキッチンになります。

 

 

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このお宅のキッチンは対面式ではありませんが、振り向けば食器棚や作業テーブルがあり作業動線的にはとても使い易いキッチンです。
90cm角の作業テーブルは、食器や食材の一時置き場や調理した物を盛り付けたりと、食卓テーブルとキッチンとの中継地点として大活躍します。ちなみにこの作業テーブルではご主人が餃子を手作りされるとのことなので、天板には食品を扱っても変色の少ない桜(サクラ)の板を使用しています。

 

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タイル敷きの洗面カウンターは、造りはシンプルですが飽きの来ない素材とデザインで。

 

 

 

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会場の外では今回も木材の特価販売をさせて頂き、興味のある方が何人も来てくれました。
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スタッフが即興で作ったベンチとテーブルは意外と好評。ベンチはお礼と言っては何ですがお施主様に使って頂けたらと…(笑)
玄関前に置いて頂ければ、買い物帰りに荷物をちょっと置いたり、ベンチに座って靴ひもを結んだり、何かと便利だと思います。

 

 

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師走の何かとお忙しい時期にも関わらずお越しくださった皆さま、本当にありがとうございました。またこの見学会に全面的にご協力頂いたお施主様にも感謝いたします。

今朝はマイナス5℃まで下がった伊那です。いよいよ冬本番を迎えて寒さ厳しい季節になりましたが、皆さま体調にはお気を付けてお過ごしください。

 

 

 

 

見学会のご案内(12/6・7 in松本)

2014年12月1日 月曜日

いよいよ師走を迎え、今年も残すところあと一ヶ月を切りました。日本上空には今年一番の寒気が入り込んでいるようで天気予報にも雪マークがちらほらと・・・。いよいよ本格的な冬の到来を告げる季節になりましたね。

さて、今年の春に着工した松本市の新築物件がこの度ようやく完成しましたので、お客様のご厚意により今週末の土・日(12/6・7)の2日間で完成見学会を開催させて頂きます。
今回の会場では、前回10月に開催した箕輪町の見学会ではまだ時期的に焚けなかったペチカを焚いて皆さまのお越しをお待ちしております。

 
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板倉構法の特徴である柱の溝。この溝に厚み3cmの杉板を落とし込みながら、建前と同時に壁の間仕切りを作っていきます。
建前が終わるとほぼ家の形が出来上がりますが、これから長い長い大工さんの造作が始まります。

 

 

 

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工事中は通りがかりの方や近所の方々が時々顔を出されては、木をふんだんに使った製材所の家づくりを興味深そうに覗いていかれました。
皆さん口を揃えて「木の良い匂いがするね~」と仰有っておられました。

 

 

 

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ペチカの試し焚きも済み、いよいよ本格的に火を入れられるようになりました。今週末の見学会ではペチカの暖かさと、地元の木で建てられた無垢の木の家の気持ちよさを存分に体感して頂ければ幸いです。
それ以外にもモザイクタイルを敷き詰めた手造りの洗面化粧台、栗(くり)や桜(さくら)材で造ったオリジナルの食器棚、屋根下にすっぽり収まる実用的なウッドデッキなどなど見所満載です。

前回好評だった「切れ端材の特価販売」も併せて行いますので多くの皆さまのお越しを心よりお待ちしております。

 

 

 

 

 

 

見学会にお越し頂きましてありがとうございました

2014年10月9日 木曜日

DSC04487先日行われた見学会では多くの皆さまにお越し頂きありがとうございました。
日曜日は台風の影響であいにくの荒れ模様となり、一時は激しく降りつける中での見学会になってしまいましたが、そんな足下の悪い中も沢山の方々にお越し頂き本当に感謝いたします。
また、見学会開催にあたってご協力頂いたお客様、永井家具店さん、近隣の皆さまにも改めて感謝いたします。ありがとうございました。

 

IMG_0068今回は初めての試みとして、工場から出る端材の販売も行いました。多くは板倉構法の特徴でもある3cm厚みの杉板の端材がメインでしたが、それ以外にも、欅(ケヤキ)などの面白い木目の板材なども併せて展示・販売させて頂きました。
こちらも日曜日は悪天候により中止となってしまいましたが、次回以降も継続して行っていきたいと思いますので、興味がある方は楽しみにしていてください。

 

 

 

さて、以下に今回完成した住宅の一部を紹介します。

DSC04467ステンドグラスのパネルを組み込んだ玄関ドア。
ちなみにステンドグラスは、箕輪町にある「LUNAPARK SUTDIO」の新井かすみさんによる制作です。

玄関ポーチは毎日出入りする重要な場所ですので、ドアを出ていきなり雨や雪に当たるのはとても切ないもの。
私どもも設計する上で玄関ポーチの軒はなるべく深く取るように心掛けています。このお宅のポーチも写真では分かりにくいですがしっかり屋根が掛かっているので、天気の悪い中お子さん連れで荷物を抱えたような時でも、慌てずに出入りできます。

 

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DSC04379小上がりの和室(四畳半)
最近の住宅はコンパクトになっているため、和室も以前のように8帖間や6帖間を取るのが難しくなっています。
必然的に四畳半の和室を提案することが多くなるのですが、この小さな正方形の和室、思った以上に品の良さがありとてもお勧めです。普段は仕切り戸を開け放しておくことで、リビングと一体となり決して四畳半という狭さを感じさせません。写真のように小上がりにすると和室の天井高が抑えられ、より落ち着いた空間にもなります。
ただし来客時の寝室として使用する場合は、二人分の布団しか敷けませんのでご注意を。

 

 

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DSC03654階段室に大きな窓を取ることで、階段室だけでなく1階も2階も同時に明るくなります。
写真のように北面に配置した大きな窓は、眩しい直射日光は入れずに、一日を通して安定した明かりだけを取り入れることが出来るので意外とお勧めですし、風通しの意味でもとても有効です。

 

 

DSC044262階の子供室。落とし込みの3cmの杉板をそのまま見せています。
将来子供部屋として個室が必要になったときに一時的に間仕切れるように予め出入口が二つ付いていますが、子供が小さいうちは、広い部屋で使った方が明るく開放的に使えるのでお勧めです。

 

 

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カーテンも付き、いよいよ引っ越しを待つのみとなりました。
工事着工から完成まで半年以上と長い工期でしたが、作り手のペースを温かく見守ってくださったお施主様には改めて感謝いたします。
住宅が完成して引き渡しが終わると、何だか寂しい気持ちになるものですが(娘を嫁に出すような気持ち?)、私どもの仕事はこれで終わりではなく、引き渡しはこれからの長いお付き合いの始まりでもあります。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

見学会告知

2014年9月22日 月曜日

来月の4日(土)、5日(日)の2日間、箕輪町で完成見学会を予定しています。

見学会場では見ることの出来ない、着工から現在(仕上げの工程中)までの 現場の様子をまとめてUPします。

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今年の2月に基礎工事を開始し、幾度も積雪に見舞われながらも3月に基礎完成。

 

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春の訪れとともに建前を開始。
板倉の家は建前と同時に内・外の壁が出来上がるのが特徴。見た目ではもう半分位出来上がったように見えますが、実際はこれから大工さんの長い造作(ぞうさく)工事が始まります。

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大工さんの造作と平行して、内部ではペチカの工事が進みます。

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6月、外部では左官屋さんによる壁のモルタル塗りが行われています。
現代の家づくりは「乾式工法」といって水を使わない材料で家を作る工法が主流になってきています。その方が養生期間の必要が無いため、天候に左右されることなく工期を短縮できるというメリットがあるからです。外壁に関しても、世間ではサイディング材(工場生産された鉄板や、軽量コンクリートなどの外壁材)が圧倒的に多く使われる中で、有賀製材所の建てる家の外壁では、モルタル下地+漆喰塗り仕上げのような「湿式工法」をよくやります。こような工法で、かつ自然素材を使うことで、より木の家らしい表情豊かな外観に仕上げることが出来るのではと考えています。

 

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2階のモルタル塗りが完了し、後は仕上げの漆喰塗りを残すのみとなりました。
この状態で1ヶ月以上の養生期間を取り、モルタルをしっかりと乾かします。1階の唐松板も貼られ、足場の外れる日ももうすぐです。

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8月、大工さんによる内部の造作工事も終盤に近づいてきました。
写真は玄関下駄箱の天板。クリ40mm厚の無垢板を接ぎ合わせて一枚のカウンター板にしています。

 

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こちらはダイニングのデスクカウンター。
たまたま欅(ケヤキ)の一枚板が何年も在庫で眠っていたのですが、長さ、幅共に今回の現場にピッタリだったため使ってもらうことにしました。この辺の材木のダイナミックな使い方(?)も製材所ならではです。

 

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洗面所カウンターは家具屋さんによるオーダーです。キッチンもお風呂も、そして洗面台も既製のシステム品が主流を占める現在の家づくりの中で、せめて洗面台くらいは「手作り」にこだわりませんか?というのが私どもの考え。間口90cmそこそこの洗面台に比べるとカウンタースペースに余裕のある洗面台は本当に使い易いと思います。

 

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ちなみにこちらのお宅はお風呂も在来工法(手作り)です。
床には暖かくて柔らかみのあるコルクタイルを、タイルから上の壁の部分は水に強い「サワラ板」を使用。木の香り漂う暖かみのある浴室は一見の価値ありです。

 

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玄関ポーチの土間は「玉砂利の洗い出し」仕上げ。
これも、古くから伝わる左官技法の一つ。玄関ポーチというと現在は磁器タイル貼りが殆どだと思いますが、この洗い出し土間も先程の漆喰壁と同じ「湿式工法」の一つ。玉砂利の色合いと凸凹具合が素敵な風合いと表情を引き出しています。何よりこの洗い出し仕上げ、意外と土間の汚れが目立たないのがお勧めです。

 

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季節は夏を通り過ぎて、すっかり秋空へ。

 

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着工から半年以上の工期を掛け、今月末にようやく完成です。
地元の木を使い自然素材で家を建てるということは、どうしても時間の掛かる作業になります。スピードが重視される現代の家づくりの中でこのようにじっくりと時間を掛けて家づくりをさせて頂けることは、そうは言ってもお施主様のご理解があってのこと。作り手としてとても有り難いことだと改めて感謝しています。

 

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同じ木の家でも手法は様々です。
現在は、無垢材の「割れやねじれ、反りや空き、表面の傷」といった欠点(特徴)を、高温乾燥や高い圧力をかけることで少なくする技術が開発されてきています。確かにそれにより誰にでも受け入れられやすい、使う側から言うと「クレームが付きにくい」均一化した品質の材が確保されるかもしれません。
ただ私ども有賀製材所のスタンスはそれとは少し違います。あくまでも地元の材を、極力「余計なエネルギーを掛けずに」使いたいのです。そして木が本来持っている特徴(温かさ、肌触りの良さ、優れた調湿性など)を住みながら実感して頂きたいのです。木の持っている良さを実感して頂ければ、床の傷や梁の割れも「風合い」として、時間と共に愛着あるものへと変わっていくと思います。
今回の見学会場となる家も、地元の木材と自然素材とをふんだんに使った木の家です。実際に見て触って、木の家の気持ちよさを体感して頂ければ幸いです。

 

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最後になりましたが、前回(6月)の見学会に続き今回も、飯田市の永井家具店さんhttp://nagai-kaguten.jp/による「ギャッベ」の同時展示会を予定しています。最近様々なところで目にするようになったギャッベですが、永井家具店さんが取り扱うギャッベはイランで300年も前から遊牧生活を送っている「カシュガイ族」によって織られる伝統の手織り絨緞です。木の家にもとても良く合う本物の手織り絨緞の気持ちよさも是非この機会に体感してみてください。

皆さまのお越しを従業員一同心よりお待ちしています。