先日行われた見学会では多くの皆さまにお越し頂きありがとうございました。
日曜日は台風の影響であいにくの荒れ模様となり、一時は激しく降りつける中での見学会になってしまいましたが、そんな足下の悪い中も沢山の方々にお越し頂き本当に感謝いたします。
また、見学会開催にあたってご協力頂いたお客様、永井家具店さん、近隣の皆さまにも改めて感謝いたします。ありがとうございました。
今回は初めての試みとして、工場から出る端材の販売も行いました。多くは板倉構法の特徴でもある3cm厚みの杉板の端材がメインでしたが、それ以外にも、欅(ケヤキ)などの面白い木目の板材なども併せて展示・販売させて頂きました。
こちらも日曜日は悪天候により中止となってしまいましたが、次回以降も継続して行っていきたいと思いますので、興味がある方は楽しみにしていてください。
さて、以下に今回完成した住宅の一部を紹介します。
ステンドグラスのパネルを組み込んだ玄関ドア。
ちなみにステンドグラスは、箕輪町にある「LUNAPARK SUTDIO」の新井かすみさんによる制作です。
玄関ポーチは毎日出入りする重要な場所ですので、ドアを出ていきなり雨や雪に当たるのはとても切ないもの。
私どもも設計する上で玄関ポーチの軒はなるべく深く取るように心掛けています。このお宅のポーチも写真では分かりにくいですがしっかり屋根が掛かっているので、天気の悪い中お子さん連れで荷物を抱えたような時でも、慌てずに出入りできます。
小上がりの和室(四畳半)
最近の住宅はコンパクトになっているため、和室も以前のように8帖間や6帖間を取るのが難しくなっています。
必然的に四畳半の和室を提案することが多くなるのですが、この小さな正方形の和室、思った以上に品の良さがありとてもお勧めです。普段は仕切り戸を開け放しておくことで、リビングと一体となり決して四畳半という狭さを感じさせません。写真のように小上がりにすると和室の天井高が抑えられ、より落ち着いた空間にもなります。
ただし来客時の寝室として使用する場合は、二人分の布団しか敷けませんのでご注意を。
階段室に大きな窓を取ることで、階段室だけでなく1階も2階も同時に明るくなります。
写真のように北面に配置した大きな窓は、眩しい直射日光は入れずに、一日を通して安定した明かりだけを取り入れることが出来るので意外とお勧めですし、風通しの意味でもとても有効です。
2階の子供室。落とし込みの3cmの杉板をそのまま見せています。
将来子供部屋として個室が必要になったときに一時的に間仕切れるように予め出入口が二つ付いていますが、子供が小さいうちは、広い部屋で使った方が明るく開放的に使えるのでお勧めです。
カーテンも付き、いよいよ引っ越しを待つのみとなりました。
工事着工から完成まで半年以上と長い工期でしたが、作り手のペースを温かく見守ってくださったお施主様には改めて感謝いたします。
住宅が完成して引き渡しが終わると、何だか寂しい気持ちになるものですが(娘を嫁に出すような気持ち?)、私どもの仕事はこれで終わりではなく、引き渡しはこれからの長いお付き合いの始まりでもあります。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。